生まれる写真


写真を撮ってから、時間の経過によってあるいは何度も見ることによって写真は変わっていく。写真家は何度もその絵を見る。撮る前に想像で、撮ったその瞬間、コンピュータに移し調整するとき、エッセイとして編集するとき、プリントするとき、展示のとき。

その度に写真家はその絵と対話する。すべてが写真活動のなかにある。撮った時ですべてが決まるのではない。それは写真が視覚的言語で書かれたものだからである。その瞬間を捉えたことは始まりにすぎない。捉えなかったものすべてをも表現している。捉えられなかったものも視覚的言語によって表現できる。

オバマの写真にハイライトがかかっているのが撮った直後は気に入らなかった。それが何年か経つと逆に気に入った要素になった。