ストリートフォトグラフィの定義

写真を撮り始めて何年にもなる。その間に時々考えることがあった。ストリートフォトグラフィとはなにか。

インターネットで探したり知り合いの写真家に聞いたりしたが、いまひとつ納得できるものは見つからなかった。

定義できない、あるいは定義は人によって違うという結論になることがほとんどだ。ところがある特定の写真についてそれがストリートフォトグラフィかどうか、実はそれほど意見が割れるわけではない。

ということは、定義できるはずのものである。
そしてあるとき気がついた。自分がその定義をずっと外に探し続けていたこと、大きな間違いをおかしていたことに気づいた。

ストリートフォトグラフィとはなんなのか、それはずっと自分の中にあった。そこで自分に見つけてもらうのを待っていたのだった。

ストリートフォトグラフィとは

“写真家それぞれの持つ独自の視点により、人と人が創造した屋外環境との動的な関係性を表現した芸術写真”

“What is Street Photography?”

“Images created from the photographers’ distinct point of view to capture the dynamics between humans and their created outdoor environments”

 

definition of street photography

 

ストリートは人間が創りだした。我々人間だけが創造する力を持っており、その自ら創造した環境の中で生きている。我々人間は創造したもの、人工物と生きることは密接な関係を持っている。ストリートフォトグラフィは写真によってその自らが創造した環境の中で生きる人間と外にある人工物との関係を、独自の視点により写真によって表現した芸術写真である。

外と限定しないと家の中で撮った写真もストリートフォトグラフィとなってしまう。ビーチで撮った人の場合はどうかと言えば ”ビーチ” という特別な場所を自然の海辺からクリエイトしている。自然そのままを相当生かした場合にストリートフォトグラフィの限界点があるのだろう。

自らがなにをしているのかについて自覚すること。それはよい写真をつくるためには必要なことだと今更ながら考えることになった。