写真を知るために〜映画との違い〜

写真と映画はどちらも視覚的な芸術でよく似ているように思える。映画の一シーンのような、と写真が形容されることもある。ぼくは写真に関連して映画、絵画などとなにが違うのかずっと考えてきた。それは「写真とはなにか」という疑問があってのことだった。

これらの芸術はそれぞれ異なっている。今回は特に写真と映画について考えてみたい。ぼくは正直に言ってその違いが最初よくわからなかった。それは写真がなんなのか映画がなんなのかがよくわかっていなかったからだろう。自分でドキュメンタリー映画を作り始め、また好きだった映画を芸術家として見なおした時に、写真と映画がこれほどまでに違うものだったのかということが、まずわかった。同時に、ある部分では重なることもあることも知った。

色々なアプローチの仕方があるが、まず第一に写真は個人的なもの、映画は共同作業であるところが異なる。写真ではスティルイメージのみを基本として扱う。対して映画は映像、音声、音楽など複合的なもので多くの人々が関わる。ここで監督と等価なのは写真家だが、脚本家もまた写真家の位置にいるだろう。

さてそのような制作面での違いがこの2つの芸術形態にどのような違いをもたらすだろうか。

写真と映画はその芸術としての効果が違うのである。写真は個人的なもので鑑賞者と写真家は直接対話を行う。映画は全体としてストーリーが鑑賞者に訴える。